にじます基礎知識

名称 にじます 虹鱒 

Rainbow Trout

サケ目 

サケ科 

タイヘイヨウサケ属 

ニジマス種

 

大きさは生まれたての稚魚サイズ(1cm前後)~1メートルを超える個体もなかにはいるようである。

冷水で酸素を多く含み強い流れを好む習性がある。

銀色の魚体に虹色の光沢があり、この種独特の黒点が頭部から尾びれにかけて表れている。

基本的に肉食性で攻撃性が強く貪欲な魚である。

食性は主に水生昆虫、水面に落ちる陸生昆虫や小型の魚類など。

警戒心が強い一方で人に慣れやすい?性格があるので養殖に向いているようである。

養殖上便利なペレットという配合飼料を使い育成される。

ペレットの内容は主に鱈や鰯など海洋でとれるたんぱく質である。

ある一定の大きさの魚体になると身を赤くする「アスタキサンチン」という成分が入った餌を与え続けると、数か月後に見事な赤身となる。

「アスタキサンチン」はカロテノイド色素で海老やカニに含まれる赤色色素であり、強力な抗酸化作用と活性酸素を抑制する働きがあるといわれている。

(人間用のサプリメントにもあります)

スーパーで売られている鮭や鱒の身が赤いのもこの成分のため。

(売られている鮭は殆ど「シロザケ」であり本来は白身なのには驚きです。

「トラウトサーモン」は海面養殖の『にじます』であり、その身が赤いのもこの成分「アスタキサンチン」の為。

また鮭類は、産卵期に備え河を上る体力と産卵の為、海を回遊しながらこの「アスタキサンチン」を含んだプランクトン、甲殻類などを捕食するので身が赤くなるということらしいです。)

 

にじますには実は色々な種類があり、それぞれ名前があります。

スチールヘッド(降海型)、テツ、ドナルドソン、カムループス、カットスロート、ホウライなど。

基本的には一生を川や湖で過ごす個体がほとんどといわれているが、稀に海へ下る個体がありこれをスチールヘッドと呼ぶ。

にじますは食用魚として使われることも多いが、釣った時の引きの強さからゲームフィッシュの対象となっていてこの魚の釣りファンも多い。

予想より大きな魚が掛かるとその強烈な引きの為、釣り人はただただ「無心」となる時間を有する。

(某諺に「永遠に幸せになりたかったら「釣り」をしなさい。」と言われるその最高の瞬間を味わうことができる人もいるらしい……私にはありませんが…ガックリ・・)

釣り堀りに使われる養殖のにじますに、先程の「アスタキサンチン」を含んだ配合飼料を与えた魚は与えない魚より釣れた時の引きが多少強くなるようである。

 

食用としては魚体の大きさにもよりますが、塩焼き、唐揚げ、刺身、あらい、天ぷら、ムニエル、チャンチャン焼き、燻製、ホイル焼きなどがあります。

栄養的には、DHA、EPA、ビタミンDなどが多いのが特徴といわれます。

体長 約23㎝ 

(腹びれ、尻びれの白い縁が美しい)

(↑失礼いたしました。個人の感想です↑)

2017夏 十勝管内某河川にて撮影